動的粘弾性測定システム「レオスタイラス」について
弊社は、マイクロマニピュレーターシステムだけでなく、顕微領域での弾性と粘性の物理特性を測定可能な装置も、新規事業として提案しております。
そこで今回は、ミクロン厚レベルの試料測定を実現した、動的粘弾性測定システム「レオスタイラス」の概要について簡単に紹介いたします。
◆装置基本構成
制御用ノートPC / 計測ユニット本体 / コントローラ
対象サンプル
・数十μmから数百μm程度厚みの弾性体(垂れないもの)
・複層構造100μm以上の領域(断面)
・樹脂フイルム、塗膜、粘着剤、ゴム、ゲル、粘土など
得られるデータ ※出力は SI単位(kPa)
・貯蔵弾性率 E’(固体の弾力性指標となる係数)
・損失弾性率E”(液体の粘性指標となる係数)
・損失正接tanδ(弾力性と粘性のバランス)
◆レオスタイラスの主な特徴
・加振振幅最小1μm(弾性変形領域で測定可能)
・駆動力600Nm(弾性率の高い試料も測定可能)
・室温~200℃加熱可能(加熱状態での物理特定値がわかる)
・簡単測定(測定子を試料に直接接触させて正弦波形で圧縮測定)
・測定状態をモニタリング(リサージュ波形表示/接触状態カメラ観察)
・装置がコンパクト(本体B6サイズで卓上設置が可能)