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vol.44 微細配線用スポット溶接用電源について

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マイクロサポートニュース vol.44

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いつもマイクロサポートをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
マイクロサポートでは 「マイクロサポートニュース」として、継続的にマイクロハンドリングやサンプリングについての情報を発信しております。

微細配線用スポット溶接電源「マイクロスポットウェルダー」

今回は、弊社製品ラインナップの中でも、少し特殊なカテゴリーに属する

「微細配線用スポット溶接用電源」を紹介いたします。

《解説》

 

物理実験などで行うサンプルへの微細配線の接続は、銀ペーストなどで接着する方法が一般的ですが、ミクロワイヤーを用いての銀ペーストでの接着作業は、秒単位で乾燥してしまうなど作業が非常に困難です。

また、乾燥しない様に多めにペーストを拾うと、狭い範囲に接着出来なかったり、多く付いてしまった銀ペースト自体の導通が支配的になり、電気特性に影響を与えてしまったりします。

他にも、下記の様な30μmのAu線の場合、位置決めが難しく硬化するまでに動く / 周辺に銀ペーストが付き回路がショート / 接着後の熱や振動で折角固定した配線が外れる」など色々な不具合要素が発生します。

※以下クリックすると、YouTubeにて動画が確認できます

 

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今回紹介する「マイクロスポットウェルダー」は、溶接によりワイヤーとサンプルを合金化させ、十分な配線の接続を顕微鏡下で作ります。

マイクロスポットウェルダー」で溶接するメリット

・溶接なので配線が外れにくい

・銀ペーストと違い、接合部が小さく、狭い領域に接合できる。
・実体顕微鏡やマイクロスコープ併用で10μm配線も溶接可能 
・微細ワイヤー同士の溶接も可能
・接合部が安定していて、再現性に優れる

マイクロスポットウェルダー」の特長

★微小電流域でも細かい設定が出来、出力が非常に安定している★

・ サンプルへの熱影響が少ない

・安定した接合部で再現性にすぐれる
・電極への熱影響が少ない
・熱伝導率の高い金属や異種金属の溶接が可能 
・溶接の際の塵やスパッタが少ない綺麗な溶接が出来る
デジタル制御で、設定条件、抵抗値、電流値を常にモニタリング可能

溶接している様子が分かる動画もありますので以下WEBページで確認ください

↓↓↓

《使用イメージ》 

https://campaign-image.com/zohocampaigns/483673000010813004_zc_v27_1664958071509_アースプレートあり.jpg
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《使用環境》

本体以外に、先端特殊加工を施したタングステンプローブを電極として使用しますので、位置決めポジショナーと併せてご相談ください。